難治性疾患の便秘になる影響

難病の症状


難治性疾患と便秘

パーキンソン病や脊髄小脳変性症、多系統萎縮症の患者様で、便秘の症状が出ている方は他の不定愁訴を持っている方が多いと感じます。便秘だからといって直接的に脳の機能に関係するというわけではないですが、日々の調子の波に関係していると思います。そこで難病と便秘についてお話したいと思います。

便秘が何故いけないか

人の体は、食事をする事でエネルギーを蓄え様々な生命活動をしています。その生命活動の中で使われなかった物や余分な物が老廃物として対外に排出されます。その排泄ルートの一つが便です。

なので便秘になるという事は、体にとって要らない物や場合によっては悪い物を体外に排泄出来ずに、体内に溜め込んでしまう事になります。相すると体の代謝能力が落ちて、血流が悪くなるために筋肉の循環も悪くなり、凝りや緊張が緩みにくくなったり、頭痛やめまいなどの不調も起こり易くなってしまいます。

便秘によってすぐに体調が悪くなるという事ではないですが、慢性化する事で様々な不調を引き起こす原因になりえます。

難病の進行と便秘

これは独自の見解ですが、進行性の難病患者様を便秘の有無でわけた場合、便秘がない方のほうが症状の進行度合いが軽く、他の不定愁訴がないという方が多いという印象を受けています。実際に便秘をしていると、食欲などにも影響が出て体力自体がなくなり、他の不定愁訴の影響もあり運動が継続できなくなり症状が進行してしまう方は多いと思います。

便秘が直接的に難病の進行に関与しているという事ではないですが、そこから起こるサイクルによって活動性が低下して、進行に至ってしまう事があると思います。

便秘の治療

難病の患者様の便秘の治療は、一筋縄でいかない事が多いです。
便秘になる要素として、腸の運動が悪かったり、水分の問題だったり、食べ物の問題だったりとありますが、全ての要因が複雑になっている方が多く、長年便秘をしている方は出ないという事が習慣になっているので、体が直ぐに反応しない事が多いです。

ですので難病の患者様の便秘を回復させる為には、少しづつ体の機能を回復し、習慣も徐々に改善していく必要があります。
長期の期間がかかりますが、便の状態が変わり、通便の頻度が変わりとしていく中で、身体の状態は確実に改善していくので、症状の変化や不定愁訴の改善につながっていきます。

便秘と鍼灸治療

鍼灸治療のベースである東洋医学は、身体を全体からみて症状を改善していく治療なので、便秘の原因も様々な要因を取り除きながら治療する事で改善させるようにしていきます。

難病患者様の便秘を改善させる事は、なかなか完全にはならない事もありますが、少しづつ改善していく事で、身体を良い方向へもっていいきます。

パーキンソン病の症状

脊髄小脳変性症・多系統萎縮症の症状

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