痙性斜頸(頸部ジストニア)について

難病の症状


痙性斜頸について

痙性斜頸は原因があまり分かっていない疾患ですが、発症のタイミングで過度のストレスにさらされている方が多く、それが体に影響を及ぼしているのではないかと感じます。
ストレスと体の関係と影響から痙性斜頸について対策改善法などをお話したいと思います。

痙性斜頸の発症のきっかけで多い事

痙性斜頸は殆どが原因不明で発症しているのですが、発症をした時期のお話を伺っていると、
身体的、精神的に共にストレスを抱えていた方が多い様に感じます。

  • ある方向を見ないようにしていた(人間関係、お客さんの行列など)
  • 仕事が激務の時期で徐々に首の凝りがキツクなっていった(寝不足なども続いていた)

この様なストレスがあった時期に発症し、特に仕事が忙しく体の疲労が溜まっていたという状況の方が多いです。

ストレスによる体への影響と痙性斜頸

ストレスを受けると身体的にも精神的にも緊張状態になります。
これはグッと気を張り巡らす事で外的要因(ストレス)跳ね返そうとする為です。

ストレスにも様々な種類があり、例えば成長や能力獲得の過程の中での課題などによる前向きなストレスや、逆に理不尽な要求や人間関係などによるマイナスのストレスなど、生きていく上で必要な事からあまり感じたくない事までストレスは沢山あります。

ストレスというとマイナスイメージを持ってしまいますが、実は生きていく上で絶対に必要なもので、
成長・進化していく上で大切な要素です。

しかし、体が極度に疲れていたり、長期に渡ってストレスがかかり続けずっと解決出来ずにいると過緊張状態になり、体が不調を起こし始めます。
不調サインとして、キツイ首肩こりや頭痛、不眠、めまいなど。こういった症状が出始めた時点で直ぐに体を休めて、一気に体の過緊張状態を改善してあげるといいのですが、そこから更に無理を続けるとより過緊張度が高まり、様々な症状を起こす原因になってしまいます。

体の過緊張状態は筋肉の緊張も起こり易くなっているので、そういった要因に痙性斜頸の方に特有な同じ方向を向いていた、首肩が異様に凝っていた(力が入っていた)という様な状況が合わさり症状が出ているのではないかと思います。

痙性斜頸の症状を改善させる為に

先ず痙性斜頸の主な症状である筋肉の緊張状態を緩和させる事が必要になってきます。
筋肉の緊張は、局所の緊張だけではなく体全体や精神的要因も緩和させる事が大切なので、総合的に体を改善していく事が必要です。

また痙性斜頸の症状は、一時的なストレスがかかったり、一定の条件に反応したりして症状が出るという事が多いので、できるだけそういった状況を避けて、体や筋肉の緊張状態が緩んでいる状況を多く体に経験する事で無意識に日常的になってしまっていた緊張状態を解除する事ができます。

痙性斜頸の鍼灸治療

鍼灸治療により筋肉の緊張を緩める事はもちろんですが、痙性斜頸の方はストレスにより体の根本的な機能が崩れてしまっている事が多いのでそういった所をしっかりと建て直し体全体的な緊張状態を解除しやすくなる様に治療していきます。

個々によって痙性斜頸発症時の状況や症状の程度は違ってきますので、一人一人にあわせた施術と治療計画を立てさせて頂きます。

ご質問等ありましたらいつでもお受けしておりますのでご連絡下さい。

痙性斜頸の改善例

首の張りと首が右に傾く(痙性斜頸)

50代 女性

〇症状
10年位前に発症し、その頃は仕事が忙しく仕事を辞めて、数年落ち着いていたが、最近仕事を始めてから症状が再発してきた。
首の緊張がきつく痛い。治療経過中に頸部ヘルニアを発症。
〇治療方針
首の張りがキツイので局所的には首の筋肉を緩めるように、後、性格が何でもキッチリしないと気が済まない様な性質で、気にし過ぎるので、それによって身体が緊張状態になりやすく、力が入ってしまっているので、普段の生活で脱力出来る様にアドバイスさせて頂き、治療中にリラックスして頂き、体の力を抜く感覚を体感出来る様にしました。
〇経過
首の緊張による痛みや凝りは徐々に改善し、それに伴い首の動きも無くなっていきました。
途中、頸部ヘルニアになりましたが、治療によりほぼ痛み、手の痺れ伴に無くなりました

首が右に向いてしまう(痙性斜頸)

20代 女性

〇症状
半年前位から首が無意識に右に引っ張られる様になった。手で押さえているとましだが、手が疲れてくるので長時間は押さえてられない。
〇治療方針
ジストニアの場合、首回りの筋肉の緊張がきつく、それにより痛みや凝り感があり、その為に症状が悪化している事が多くまず首回りの筋緊張の緩和します。
無意識に動く症状は、慢性化すると動いている感覚が常になってしまうので、首の筋緊張を緩める事で違和感を少なくし、止まっている時間が増え、動いていた感覚が薄れる様に治療を積み重ねる必要があります。ですので、症状の程度によって改善の期間と度合い変わってくるので治療毎の変化や持続を診る必要があります。
今回の方は、発症から半年とまだ期間が短いので、早く良い変化が出ました。
〇経過
1.2回の治療で首の緊張や凝り感がましになり、引っ張られる感はあるが楽になりました。治療を継続しているうちに、首が動かないポイントやタイミングが分かる様になり、止まっている時間が増えてきました。計20回の治療でほぼ症状が出なくなり治療を終了しました。

ジストニアの症状

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました