パーキンソン病の嚥下障害とよだれ(原因と対策、鍼灸治療)

難病の症状


パーキンソン病の嚥下障害 よだれ

パーキンソン病・パーキンソン症候群の方で、食事が飲み込み辛い、口からこぼれる、よだれが出るといった症状でお困りの方は多いと思います。

嚥下障害とよだれについてお話したいと思います。

嚥下障害 よだれの原因

嚥下障害(飲み込みにくい)ですが、局所的な要因として
パーキンソンの特徴である筋肉の固縮や動作緩慢などの筋肉の動きに関係する症状が、手や足だけではなく、口周りや飲み込む為の筋肉にも出てきます。
そうすると口を動かす筋肉と飲み込む時の筋肉の協調的な運動にズレが生じ、飲み込む時にむせる、こぼるといった事が起こります。

次に、東洋医学的に食べ物を消化・吸収するという観点でみると、
食事をして消化・吸収をする働きは脾・胃の作用によって行われています。
飲食を飲み込み胃の中に入り、それを脾の作用で消化吸収し、栄養を全身に巡らせています。
脾胃の不調があると飲食を上手く取り込む事が出来なかったり、飲食自体を受け付けなかったりといった事が起こり
ます。
こういった原因に喉周りの筋力の低下や、運動の協調性のズレが生じ嚥下障害が起こっていると考えられます。

次によだれ(涎)ですが、これも嚥下障害と同様に局所的な筋肉の不調でみると
唾液を飲み込む回数が少なくなっている(上手く飲み込めない)、口が閉じ辛く常に空いているなどが原因で、東洋医学的な生理でみると、よだれは脾・胃が関係する体液と考えられており、脾胃の不調が原因でよだれの量が多くなっていたり、消化・吸収が上手く行かずに胃や体に余分な水が溜まり、それがよだれとして対外に排出する為に出ていたりと、脾や胃の不調も原因の一つではないかと考えられます。

このように局所的にパーキンソン病の特徴である筋肉の緊張が起こる事と、体の生理的な働きや気の動きが不調をきたす事が相互に影響しあって嚥下障害やよだれといった症状が起こっていると考えます。

嚥下障害・よだれの対策

毎日の養生

〇食事はゆっくりよく噛んで食べる
パーキンソン病に関わらず胃腸に負担を掛けない為に大切です。
〇声を良く出す
口周りの筋肉を普段から良く動かす事が大切です。
喉を通す事も必要なので大きい声を出したり、お喋りをたくさんして下さい。カラオケにいくのもおススメです。
〇深呼吸をする
呼吸が浅くなる事も、パーキンソン病の特徴です。
深呼吸はおヘソの辺りまで空気を入れるイメージでやって下さい。
深呼吸する事で姿勢が良くなるので、食べた物が喉を通り易くなります。

脾・胃を元気にする養生

〇よく噛んでたべる
〇暖かい物を食べる・飲む
〇冷たい物を控える
〇消化に良い物を食べる(お粥など)
〇適度に手足を動かし運動をする(消化を助けます)
〇早寝早起きをする
〇ストレスを溜め過ぎない様にする

この様な事を意識してみて下さい。

嚥下障害 よだれの鍼灸治療

胃腸の調子をよくする

鍼灸治療で胃腸の調子を良くする事ができます。

パーキンソン病やパーキンソン症候群の方は、嚥下障害やよだれもそうですが、便秘になりやすい・胃もたれがする・食欲がないといった、胃腸に関係する症状が出る事が多いです。
また、パーキンソン病の特徴的な症状がでる筋肉も脾胃が関係しています。
全てが脾胃の不調により起こっているという事ではないですが、
脾胃の不調から治療する事で、症状が改善し、進行悪化を防ぎ、楽に生活できる様になってきます。

体全体の立て直し

体の不調は、脾胃だけが原因ではありません。脾胃の不調を起こしている他の原因もあります。
いわゆる五臓六腑がお互いに関連しあって健康的な生命活動を行っています。

その関連を上手く機能させる様にする事が東洋医学の考え方です。

なので鍼灸治療で、まず体の状態を改善させて体を立て直す事が大切です。

それから予防として上記のような養生対策をして頂くと効果がさらに良くなります。

症状が慢性化してしまったお身体は、固定化してしまって、なかなかいい方向に動こうとはしません、鍼灸治療は体全体の調子を整える事でそれを緩め良い方向に向かう様にします。
ですので体のベクトルをいい方向にして、それを持続するために養生法を取り入れる事が大切です。

その他パーキンソン病の症状


LINE友達追加でメルマガ配信

LINEでお友達登録頂くと、パーキンソン病の治療についてメールを配信します(全6通)

配信内容

  • 1通目:当院の鍼灸治療
  • 2通目:パーキンソン病の診立て
  • 3通目:診立てからの当院の治療方針
  • 4通目:実際の効果と治療例
  • 5通目:ご家族の健康について
  • 6通目:治療のご案内と割引クーポン
友だち追加

PC画面からスマートフォンでお友達追加する場合は下記のQRコードを読み取って下さい。

是非治療の参考にお役立て下さい!!
ご質問等もLINEのトーク画面でして頂けます。

トーク画面の表示です。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました