オンオフ現象・ウェアリングオフ現象について
動作緩慢の症状はパーキンソン病、パーキンソン症候群で初期の頃から感じる症状だと思います。
また薬の服用が長期に渡るとオンオフ現象やウェアリング・オフ現象といった症状を訴えられ治療の指標となる事が多くなってきます。
そういったオンオフ現象、ウェアリング・オフ現象、動作緩慢の原因と対策をお話したいと思います。
動作緩慢の原因
東洋医学的な原因のお話をするので、最初に少し”気”のお話からさせて頂きます。
運動などをして体を動かす時は、全身の気の巡りによって手や足を動かしています。
東洋医学的にこの気を木気(もくき、もくっけ)と呼びます。この木気は春の気でもあり、植物が伸び伸びと成長する様に外向きに発散しようとする気で、気分で表すと”やる気”とか”元気”といったイメージの物です。
運動する為にはこの気が、スムーズに全身を巡る必要があります。ですが阻害因子によってスムーズに巡れないと運動の妨げになります。
その阻害因子は、
・筋肉の凝り(硬結)
・骨折など外傷
・疲労による体力の低下
・精神的な落ち込み
この様な原因により気の巡りが悪くなり、運動機能が低下してしまいます。
これはパーキンソンの患者様に限らず皆さまに起こる事なのですが、パーキンソンの患者様は、筋肉の硬直や緊張がきつかったり、自律神経の乱れの症状があったりと気の巡りを悪くする要因が多くあるので、それが症状の悪化につながっていると考えられます。
筋肉の凝りの原因も、一時的な筋疲労からくるのではなく、胃腸状態や便秘など内面的な体の調和の乱れから来ています。また、体が上手く動かないので必要以上に体力を消耗しやすくなり、それに伴い気分も落ち込みやすくなります。
そういった事が総合的に木気の巡りを悪くし、動作緩慢の症状が出てきます。
オンオフ/ウェアリング・オフ現象について
原因としては、薬の長期服用による効果の持続時間の低下など関係してきますが、
症状がでるタイミングで見てみると
・プレッシャーがかかった時
・気分が乗らない予定がある日
・ビックリして体に力が入った時
・食後
・夜あまり眠れなかった日
こういったタイミングで症状が悪化するという事が多いかと思います。
これを、先ほどの木気で考えると、精神的なストレスがかかる事により、体はそれに対抗しようとし、精神的にも体的にもやる気を充実させて、ストレスを発散させようとします。
この時のやる気の元になるエネルギーが木気なのですが、ストレスが過度にかかったり、体がストレスに耐えれなくなってしまうと発散が上手く行かずに中途半端に停滞してしまい、体の緊張状態が続いてしまいます(木気が鬱滞してしまった状態)
この状態は、気分転換をしたり、運動をしたりする事で直ぐに解除されるのですが、体の根本的な状態が崩れていると解除されにくくなってしまいます。
パーキンソン病の患者様の場合は、進行するにつれて筋肉の硬直度合いが大きくなり、便秘など胃腸の調子が悪くなり、また自律神経の乱れによる体の不調や不眠によって体全体のバランスが崩れる事で、疲労の回復が出来ず蓄積される事で、外からのストレスに対し体が過緊張になりやすい状態なっていて、それがオンオフ現象やウェアリング・オフ現象を引き起こす要因になっているのではないかと考えます。
オンオフ現象(ウェアリング・オフ)を改善する為に
病院での薬の調整が主ですが、それに加えてストレスに過度に反応し、体が緊張状態になってしまう事を緩和する事が大切になってきます。その対策として
・睡眠をしっかりと取る
(しっかりと体を休める)
・深呼吸をして体の緊張が取れる感覚を普段から経験しておく
・気分の乗らない予定は入れない
(その事について考え過ぎない)
・「動けなくなったらどうしよう…」というように気負い過ぎない様にする
余計なストレスを事前に避ける事と、解除できるという事を普段から体に覚えさせる事が大切です。
過度にストレスに反応して、体が緊張し過ぎない様にする為に、普段から体の動きを良くしておく事も重要です
体の動きを良くする為に
体の動きを良くする為には、木気を巡らす事なので、普段から継続して体を動かす事が大切になってきます。
ポイントとして
・朝ゆっくと伸びをしてから起きる
・ストレッチは、肩関節・股関節から大きく動かす
・ウォーキングは出来るだけ歩幅を広くする
・運動は、夜よりも朝か昼間にする方がいい。
一つでもいいので意識してみて下さい。
後は、食べ過ぎに注意してよく眠る様にして下さい。
鍼灸治療のおススメ
体の巡りを良くする効果
筋肉の凝りや緊張などを緩め、気血の巡りを良くする事ができます。治療直後から関節の可動域の改善や体が軽くなったりポカポカしたりといった巡りが良くなった効果を感じて頂けます。
睡眠不足や疲労が溜まったお体の状態を整えます
お仕事や家事などで睡眠不足になっていたり、疲労が溜まっていたりすると上記でご説明したように、体の馬力が無くなり、うまく活動する事が出来なくなってしまいますので、治療により体の状態を整えしっかりと動ける様に治療します。
自律神経の乱れを整えます
様々な不調の原因となる自律神経の乱れ、睡眠不足や疲労が溜まり過ぎても乱れますし、パーキンソン病の症状にも自律神経の乱れが大きく関わってきます。鍼灸により体全体の調和を取れる様に治療する事で自律神経の乱れを整えて、症状を改善します。
リハビリの効果が上がります
鍼灸治療により、筋肉の状態や体の内面の状態を整えておく事でリハビリなどの運動がしやすくなり、効果が出易くなってきます。
様々な症状・疾患、体質に合わせて施術します
不調の原因は様々で、同じ症状でもお一人おひとり違ってきます。個々の症状や不調の原因をしっかりとつきとめ、それに合わせた治療をしています。
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