
「緊張すると首の症状が強くなる」「ストレスがかかると首が勝手に動いてしまう」
このように感じている痙性斜頸の方は少なくありません。
実は、痙性斜頸の症状は首だけの問題ではなく、体全体の緊張やストレス状態と深く関係しています。この記事では、なぜストレスや体の緊張が痙性斜頸を悪化させてしまうのかを、できるだけ分かりやすくお伝えします。
痙性斜頸は「力が抜けにくい状態」になりやすい
痙性斜頸では、首の筋肉が不随意に収縮し、首が自分の意思とは関係なく動こうとします。
それに対して
- 動かないように抑えようとする
- 真っ直ぐに戻そうと力を入れる
といった反応が無意識に起こりやすくなります。
この状態が続くと、首の筋肉は
「動こうとする力」と「抑えようとする力」
の両方が常に働き、休むことができません。
これが、首や肩の強いこり感や痛みにつながっていきます。
ストレスがかかると、体は自然と緊張する
ストレスを感じると、私たちの体は無意識に緊張します。
- 呼吸が浅くなる
- 肩がすくむ
- 歯を食いしばる
- 首や背中に力が入る
これは体を守るための自然な反応ですが、
痙性斜頸がある場合、この全身の緊張が首の症状をさらに強めてしまうことがあります。
特に
- 人前に出る時
- 仕事や運転など集中が必要な場面
- 不安や焦りを感じている時
に症状が強くなる方は、ストレスと体の緊張が大きく関係している可能性があります。
体全体が緊張すると、首だけに負担が集中する
首はとても小さな筋肉で頭を支えています。
本来は、
- 背中
- 肩
- 体幹
など体全体でバランスを取りながら支えています。
しかし、体全体が緊張して動きが悪くなると、
首だけで頭を支えようとする状態になりやすくなります。
その結果
- 首の緊張が抜けない
- 肩や背中まで痛くなる
- 疲れが取れにくくなる
といった悪循環が生まれてしまいます。
「リラックスしよう」とするほど力が入ることも
痙性斜頸の方の中には、
「力を抜かなきゃ」「リラックスしなきゃ」と意識するほど、
かえって体に力が入ってしまう方も多くいらっしゃいます。
これは決して気持ちの問題ではなく、
すでに体が緊張しやすい状態になっているために起こる反応です。
無理にコントロールしようとすると、
かえって首や体の緊張が強まり、症状がつらくなることがあります。
痙性斜頸の改善には「首以外」に目を向けることが大切
痙性斜頸の症状を和らげていくためには、
- 首だけを何とかしようとしない
- 体全体の緊張状態を整える
- ストレスがかかっても緊張しすぎない体づくり
がとても重要です。
首・肩・背中・呼吸・体の使い方など、
体全体のバランスを整えることで、首の負担が軽くなり、症状が落ち着きやすくなります。
鍼灸治療と自律神経の関係
体の緊張には、自律神経が深く関わっています。
私たちの体は、ストレスを感じると自律神経のうち交感神経が優位になり、
- 筋肉がこわばる
- 呼吸が浅くなる
- 気持ちが落ち着かなくなる
といった精神的にも身体的にも緊張した状態になりやすくなります。
この反応は、本来は体を守るための自然なものですが、
慢性的なストレスが続くと、常に緊張が抜けない状態が続いてしまいます。
これは多くの症状に共通してみられる状態ですが、
痙性斜頸においても、症状を悪化させる大きな要因の一つになっています。
自律神経を整えることと鍼灸治療の相性
痙性斜頸の症状を和らげていくためには、
首だけでなく、自律神経の緊張を整え、体全体をリラックスしやすい状態に導くことがとても重要です。
鍼灸治療は、もともと
自然との調和を取り戻すことを目的とした医術です。
無理に症状を抑え込むのではなく、
- 自律神経のバランスを整える
- 体の過度な緊張をゆるめる
- 血流や気の巡りを良くする
ことで、体が本来持っている回復しようとする力が働きやすい環境を整えていきます。
体全体の緊張がゆるみ、巡りが良くなることで、
首や肩に集中していた負担が分散され、
結果として痙性斜頸の症状も落ち着きやすくなります。
まとめ
ストレスや体の緊張は、痙性斜頸の症状を悪化させる大きな要因の一つです。 その背景には自律神経の緊張が関わっており、精神的にも身体的にも力が抜けにくい状態が続いてしまいます。
痙性斜頸の改善を考える上では、首だけに目を向けるのではなく、 自律神経を整え、体全体の緊張をゆるめていくことがとても大切です。
鍼灸治療は、自然との調和を大切にしながら、 過度な緊張をやさしく緩め、体の巡りを整えることで、 症状が出にくい体の環境づくりをサポートします。
大阪市都島区・京橋周辺で、痙性斜頸による首の緊張や痛み、 ストレスによる症状の悪化でお悩みの方は、 体全体から整えていく鍼灸治療という選択肢も検討してみてください。
「緊張すると症状が強くなる」「なかなか力が抜けずつらい」 そのようなお悩みをお持ちの方にとって、 少しでも安心して向き合うきっかけになれば幸いです。


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