肩関節痛(肩関節周囲炎)

養生法

最初、重ダルイ痛みから徐々に痛みがきつくなり、ひどくなると肩が挙がりにくくなる五十肩など肩関節痛についてお話します。

肩関節痛の原因と予防・治療

西洋医学的な原因

肩関節痛には、様々な原因によって疾患があります。

上腕二頭筋長頭健症候群
上腕二頭筋という肩から肘にかけての筋肉の肩関節につく健が炎症を起こしている状態。
インピンジメント症候群
肩を挙げる時に、靭帯や骨に健がぶつかる事によって起こる痛み。
・石灰沈着性腱板炎
肩関節内に石灰沈着が起こる。激痛を伴う。
・腱板断裂
肩関節に付着する筋肉群の健の一部あるいわ完全に断裂する。肩関節の可動域の制限が起こる。高齢の方になると、少し肩をぶつけた程度で、気づかないうちに断裂している場合もある。
・いわゆる五十肩
原因不明の肩関節痛で、徐々に可動域制限が起こってくる。

などがありますが、いわゆる五十肩やその手前の症状を訴える方が多いです。

症状

・肩を挙げる時の痛み
・頭の後ろや、背中に手を回す時の痛み
・関節の可動域制限
・夜間痛
・寝返り時の痛み

東洋医学的な原因

人の体は、飲食から得た栄養を体に循環させ、不要なものは対外に排泄するようなっています。
ですが、食べ過ぎ運動不足過労などによる代謝の低下などにより、排泄しきれずに体の中に溜まっていく場合もあります。

そういった体の中に溜まった物は、普段は深くに身を潜めているのですが、何かしらのきっかけに体がそれを排泄しようと動きだす事があります。その時に体の深くから炎症が起こり痛みが発症します。

外傷や転倒などにより明らかな原因によって起こる場合は除きますが、発熱の後や、久しぶりの運動の後少し肩をぶつけた・ひねったなどをきっかけとして肩関節痛が発症するのはこういった事が原因の一つではないかと考えています。

治療と予防のポイント

体に溜まった不要な老廃物を取り除いて行く事が治療予防のポイントになります。

治療により深くの老廃物を解きほぐし、体の循環を良くする事で上手く体外に排泄されるようにします。便秘や運動不足により発汗しにくまたは、更年期症状がある方はそこも併用して治療する事が大切になってきます。

肩関節の運動ですが、ほっておくと段々肩が挙がらなくなってしまうので動かす事が必要なのですが、発症始め痛みがキツイ時は、無理に動かさず安静にして、痛みが改善してきた時に徐々に可動域を広げる様に動かしていきます。

発症は急ですが、慢性的に蓄積されてきた症状なので、治療には早くて3か月。長期になると完全に良くなるまで1年かかる場合もあります。

ですのでこういった肩の痛みが出る前に普段から、肩を回したり、運動をしたり、して全身の巡りを良くして深くの老廃物を少しづづ流す様にする事が大切です。

慢性的な運動不足やすでに可動域が狭いなど、簡単な運動だけでは直ぐに改善できない場合は、鍼灸治療をする事で予防のお手伝いが出来ます。



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